環境に優しい水性木材防腐剤「水性クレオトップ」 油性との違い

木材防腐剤とは
木材防腐剤は木材の防腐や防虫、防カビ効果などがある薬剤で、ウッドデッキ、木製フェンス、ガーデン家具、園芸用品、杭、防腐処理木材などDIY、建築用、工業用、土木用、園芸用に広く使われています。そのままでは木材腐朽菌やシロアリによって食べられたり、かびによって汚れてしまう木材を、長持ちさせるために重要な薬剤です。木材防腐剤は、現場で塗布するだけでなく、工場で処理して防腐処理木製品としても販売されています。
水性木材防腐剤の性能・他社との比較
吉田製油所の水性木材防腐剤「水性クレオトップ」はJIS K1571に規定された性能試験で、木材を腐らせる腐朽菌やシロアリに対する性能基準に合格し、充分な効力が確認されています。水性クレオトップは、奈良県森林技術センターや当社の山梨試験場で実施している野外杭試験やダブルレイヤー試験でも優れた性能が確認されています。一方、他社製の木材防腐剤については、性能の劣るものが多々あります。
野外杭試験(奈良県森林技術センター)
ダブルレイヤー試験(山梨試験場)
野外杭試験結果を記載したテクニカルリポートです。水性クレオトップは油性クレオトップ同等の性能であることが確認できました。他社製品はシロアリに激しく食害されています。Technicai Report Vol.1は<こちらから>ダウンロードいただけます。
ダブルレイヤー試験結果を記載したテクニカルリポートです。水性クレオトップは油性クレオトップと同等の性能であることが確認できました。他社製品は激しく腐朽しています。Technical Report Vol.2 は<こちらから>ダウンロードいただけます。
水性クレオトップを塗った木製プランターに直接土を入れて植物を育て、4年7ヶ月経過しましたが、全く腐朽していません。
水性クレオトップについて詳しくは<こちらから>
水性クレオトップの性能試験データは<こちらから>
木材防腐剤の野外杭試験データは<こちらから>
木材防腐剤のダブルレイヤー試験データは<こちらから>ご覧ください。
木材防腐剤の油性と水性
木材防腐剤には、油性と水性があります。油性木材防腐剤は防虫、防腐の有効成分を石油系溶剤(シンナー)に溶かしたもので、水性木材防腐剤は有効成分を微量の石油系溶剤に溶かして界面活性剤を使って水に分散したものです。
木材防腐剤に含まれる溶剤
油性木材防腐剤には多量の石油系溶剤が含まれ、使用時に大気に放出されます。吉田製油所の油性木材防腐剤は、成分の89%が溶剤です。水性木材防腐剤にも水に溶けない成分を溶かすため、溶剤が含まれますが、その量はわずか1%です。大気に放出された溶剤は、浮遊粒子状物質や光化学オキシダントとなり、大気汚染の原因となりますが、最終的に分解されてCO2になり、地球温暖化を促進します。そこで、水性木材防腐剤の方が、はるかに環境に優しいのです。
臭気の強さ
吉田製油所の水性木材防腐剤は油性木材防腐剤に比べ臭気レベルが低く、作業者や居住者、近隣に対しても不快感を与える心配がありません。油性木材防腐剤と水性木材防腐剤の臭気レベルの違いについては下記の図をご覧ください。数字が大きいほど臭気が強いことを表します。
新コスモス電機製XP-329ⅢRによる測定
水性木材防腐剤の普及
吉田製油所では、環境に優しい水性木材防腐剤「水性クレオトップ」を販売していますが、ユーザー様の油性薬剤に対する信頼(水性薬剤に対する不信感)が強く、環境に優しく、臭気も少ない水性薬剤への移行がなかなか進みません。「水性薬剤は雨がかかると流れてしまう。」「水性薬剤は油性に比べて効果が劣る。」と思っていらっしゃる方が多いです。しかし、それは誤解で、実際は吉田製油所の水性クレオトップは油性同等の性能があり、それは試験で証明されています。また、臭気については実物の臭いを嗅いでいただくと、ご理解いただけますが、臭いの少ない水性製品があることを御存じない方が多いのが残念です。
まとめ
環境に優しく、優れた性能を備え、臭気の少ない吉田製油所の水性木材防腐剤「水性クレオトップ」をDIY、建築用、工業用、土木用、園芸用など様々な用途にお使いください。ウッドデッキ、木製フェンス、杭や防腐木材に最適です。使いやすく、初心者でも簡単にお使いいただけます。ただし、競合他社の製品には性能が劣るものがありますので、試験で性能が証明された吉田製油所の製品を選んでお使いください。木材防腐剤で木材を長持ちさせることにより、木が育つ時に吸収したCO2を炭素として固定し、大気中のCO2を減少させて、地球温暖化を抑制することができます。ちゃんと効く吉田製油所の水性クレオトップで地球環境保全に貢献しましょう。(善)
吉田製油所のSDGsへの取り組みは、<こちらから>ご覧ください。