6月某日に小さな甲虫が毎日大量発生して困っていると連絡をいただきました。内容をお聞きすると、シバンムシに該当すると思われ調査にお伺いしました。場所は東京都内の築40年ほどのマンションでした。カバー画像の白いカーディガンに付いているのは黒ゴマではなく3㎜程の甲虫です。これが多い時には100匹以上が飛び回ったりしたり、ガラス窓にくっついていたそうです。

↓発生源を特定しようと米袋を開けてみたり、畳をひっくり返したり、ベッドの下を調べさせていただいたのですが残念ながら発見することできませんでした。後日、依頼主様から連絡をいただき、ぬか床から発生していることが分りました。


↓会社に戻り捕獲した虫を同定したところジンサンシバンムシということが分りました。
この球桿状の触角が特徴的です。

↓背中には毛が密生しているのが分かります。

ジンサンシバンムシは乾燥食品や漢方薬から発生することが多いので予防は貯蔵食品などの発生源の管理を徹底することです。家具や木製品に発生した場合の駆除は弊社のキクイムシコロリが有効です。大量発生した場合には室内でも使用できる燻蒸式殺虫剤を使用してとにかく成虫を駆除して下さい。シバンムシの成虫はもっぱら生殖活動を行うのでこれを止める為です。そして、大切なのは根気強く発生源を探しだして、そこを清潔に保つことです。

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