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事例
2020/04/22

水性クレオトップ・クレオソート油Rの野外杭試験

弊社は奈良県森林技術センターに木材防腐剤の野外杭試験をお願いしています。今回は水性クレオトップとクレオソート油Rの試験結果を明日香試験地に確認しに行きました。この試験は防腐剤を処理した60cmの杭の半分を土に埋め、腐朽菌やシロアリによる劣化を観察します。

杭を引き抜くと、右2本の無処理杭は腐朽菌とシロアリによる劣化で、折れてしまいました。一方、左2本の水性クレオトップを処理した杭は、健全です。

無処理の杭は、最上部までシロアリが食い進み、穴だらけの物もあります。


左側は無処理、右側は、クレオソート油Rを加圧注入した杭です。この試験場で最も古いクレオソート油処理杭は、16年前の物で、現在でも劣化が進まず健全です。野外杭試験は非常に永い年月がかかりますが、木材防腐剤を評価する上で、最も確実な方法です。弊社は、確かなデータを得るため、あえてこの試験方法を採用しています。(善)

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