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事例
2023/07/10

床下の点検方法 ―腐朽・シロアリ・漏水―

漏水による床下の腐朽

 

日本しろあり対策協会の蟻害腐朽検査士は3年に1度、資格更新のため住宅の蟻害腐朽検査を行って、報告書を提出する必要があります。そこで、我が家の調査を行いました。

 

住宅外周の点検 

先ず、家の外周部を見ましたが、異常はありません。ついでに草むしりをしました。右側が我が家です。

 
床下収納庫

床下には床下収納庫から入ります。我が家は洗面所に床下収納庫があります。

 
床下収納庫

ふたを開けて中身を出します。

 

中の箱を持ち上げると、床下に続く通路ができます。

 
床下に入る装備

床下に入るには衣服が汚れないよう、使い捨てのつなぎを着ましょう。細かい埃が積もっていますので、マスクを装着しましょう。

 
床下1

床下に入って、はいつくばって進みます。ここは洗面所から玄関に続く廊下の床下です。乾燥していて通風もあります。特に異常はありません。

 

 床下2

ここは寝室の床下です。床束にも異常はありません。

 

 床下3

こちらは浴室の下の配管です。水漏れはありません。

 
床下4

ここは浴室側から見た、浴室と洗面所の間の床下です。良く体を拭かずに風呂から上がってきて、洗面所の床をびしょびしょにするので、床下に水が漏れてシミになっています。まだ腐っているわけではありませんが、このままだと腐ってしまいます。

 
床下腐朽

こちらは逆に浴室と洗面所の間の洗面所側です。同じように水が漏れてシミになって、赤↑の部分に白い菌糸状のものが見えます。

 

 床下6

 こちらも浴室と洗面所の間の床下ですが、水が漏れてシミになっているだけでなく、カマドウマの糞がついています。黒い点々がカマドウマの糞です。他の場所にはカマドウマの糞はありませんでしたので、漏水に誘われて集まって来るようです。

 

 床下7

これは室内から見た洗面所と浴室の間です。室内側からは床下に水が漏れていることは全く分かりません。仕事柄、床下の不具合をたくさん見てきました。シロアリや腐朽だけでなく配管の漏水、手抜き工事、床の断熱材の垂れ下がり、基礎のクラックなど、様々な不具合が起きていても、室内や屋外からではわからないことが多いです。皆さんも是非、床下を点検して、不具合を大事に至らぬうちに早期に発見してください。床下に多い不具合の木材腐朽について詳しくは<こちらから>、シロアリについて詳しくは<こちらから>ご覧ください。また、今回のような部分的な腐朽の応急対策には、防腐・防蟻効果のある白アリスーパーエアゾールを噴霧してください。白アリスーパーエアゾールについて詳しくは<こちらから>ご覧ください。(善)