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2025/09/07

木造建築を腐らせる木材腐朽菌は森の掃除屋さんです!

木材腐朽菌

森を歩くと枯れた木や倒木にキノコが生えています。これらのキノコは木材腐朽菌で、木造住宅を腐らせる犯人です。

木材腐朽菌

木材腐朽菌の本体は、白い綿状の菌糸です。菌糸が木の内部に侵入して組織を分解し、栄養として吸収して成長します。キノコ(子実体)は、胞子を作る器官で、できた胞子は空気中に放出され、新しい枯れ木に付着して発芽し、菌糸が成長します。

木材腐朽菌

木材腐朽菌の胞子は、どこでも空気中を大量に浮遊しています。そこで、住宅でも雨漏りや結露、地面からの湿気などで濡れた木材があると、胞子が付着して発芽し、腐朽させます。

木材腐朽菌

そこで、木材を水に濡れないようにすることが、住宅を守るために大切です。住宅のもう1つの大敵、シロアリも濡れた木材に集まり、食害します。定期的な床下の点検、雨漏り、結露を放置しない、もしも木材が塗れても木材腐朽菌が成長できないように吉田製油所の木材防腐剤を塗布しておくなどの対策で住宅を木材腐朽菌から守りましょう。

木材腐朽菌

一方、木材腐朽菌は、森の掃除屋さんです。消化して栄養にすることが難しい枯れ木を、他の植物、昆虫、動物が栄養として吸収しやすいように分解してくれます。森の物質循環になくてはならない存在なのです。人間もシイタケ、エノキダケ、ヒラタケ、マイタケなど木材腐朽菌のキノコを食べて栄養にしています。木材腐朽菌は、ただの悪者ではないのです。
吉田製油所の木材防腐剤は<こちらから>シロアリ予防駆除剤は<こちらから>ご覧ください。(善)