季節情報
2024/05/01
クマバチの被害と対策

クマバチの生態
クマバチは藤の花が咲くと、木に穴を掘って巣造りをします。巣の中には藤の花粉を丸めた花粉団子を置き、その上に産卵します。孵化した幼虫は花粉を食べて育ち、成虫になると母親と一緒に暮らします。母親は秋に死にますが、子供たちは越冬して翌年巣を造ります。藤の花を好むので、藤棚のある神社仏閣にクマバチの被害が多いです。クマバチは大柄な体に似合わず、穏やかな性格で、よほどいじめない限り、人を刺すことはありません。
クマバチの被害
クマバチが穴を掘るのは木造建築の垂木(下の動画で穴を開けている部分)が多いです。木口(先端の部分)に掘ることが多いですが、先端部分が塗装されていると下部に掘ります。穴の深さは最大40cmにもなるため、木材に大きな強度低下をもたらします。塗装されている木材は木材と認識しないため、穴を掘られることはありません。下の動画は神社の屋根の垂木にクマバチが巣穴を掘っている様子です。
クマバチの予防
クマバチは油を嫌うため、クマバチに穴を開けられないようにするためには、白アリスーパーVや白アリスーパー21など、油性防蟻剤(シロアリ用ですがクマバチにも効きます)が有効です。刷毛やローラーで被害箇所に塗布してください。弊社の施工の経験から1年程度の効果が確認されています。施行の内容については<こちら>を、クマバチの生態については<こちら>をご覧ください。(善)