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2020/07/22

優れた性能と安全性! ピリプロール配合シロアリ予防駆除剤

1.ピリプロール
弊社で最も新しい防蟻剤の白アリスーパーPHI(ファイ)、白アリスーパーPHI 20WE、白アリスーパー土壌用SC50にはピリプロールという防蟻成分が配合されています。ピリプロールはフェニルピラゾール系の薬剤で、非忌避性、遅効性、伝播性、耐アルカリ性などの優れた性能があります。

2.非忌避性、遅効性、伝播性
永年防蟻剤として中心的に使われてきたピレスロイド系薬剤はシロアリに対し忌避性があります。忌避性とはシロアリが嫌がって逃げるということです。建物に侵入しようとしたシロアリはピレスロイド系薬剤を避けて、薬剤で処理されていない部分を通って侵入することがあります。ところが、ピリプロールには、忌避性がないので、シロアリはピリプロールで処理された部分を嫌がらず平気で通ってピリプロールに触れ、死んでしまうため、ピレスロイド系薬剤と比べて殺虫力が高いです。下図の青い部分はピリプロールで処理されていること、シロアリの体に付いた青い球はピリプロールの付着を表しています。

また、ピリプロールには遅効性、伝播性という性質があり、この性質も殺虫効果を高めています。遅効性とは効果が出るのが遅いということで、ピリプロールに触れたシロアリは、すぐには死なず、しばらく生きています。すぐに死んでしまうと、死ぬのはピリプロールに触れた1頭(シロアリは1頭と数えます)だけです。すぐに死なないと、下図のように体にピリプロールを付着させたまま巣に戻り、仲間にもピリプロールを伝播させ、みんなで死んでしまうので、殺虫力が高まります。

3.耐アルカリ性
ピリプロールは耐アルカリ性が高く、強アルカリ性の打ちたてコンクリートに触れてもほとんど分解しません。最近の住宅はベタ基礎が主流になって、シロアリの侵入も減っていますが、基礎の立ち上がり部と底盤の打ち継ぎやセパレーターの隙間、水抜き穴、配管や配線の貫通部の隙間からシロアリが侵入しますので、ベタ基礎上に土壌処理(立ち上がり部分の内側、床束周囲の底盤の薬剤処理)が必要です。この場合、耐アルカリ性の弱い薬剤では、分解して、効果がなくなってしまいます。下図に示す通り、ピリプロールは強アルカリ下でもほとんど分解しませんが、アルカリに弱く、ほとんど分解してしまう薬剤もあります。

各種防蟻剤にpH21の飽和水酸化カルシウム水溶液を添加、50℃で21日保存後、有効成分残存率を測定

4.防カビ性
木部用の白アリスーパーPHI、白アリスーパーPHI 20WEには防カビ効果があります。湿気の多い床下ではカビが発生して、強いカビ臭がすることがあり、防カビ効果が必要な現場は多いです。市販の木部用防蟻剤は防カビ効果のないものが多く、下の写真のように、4種の菌を接種したところ、白アリスーパーPHI以外の薬剤には全てカビが発生しました。


5.安全性
ピリプロールを配合した白アリスーパーPHI、白アリスーパーPHI 20WE、白アリスーパー土壌用SC50は公益社団法人日本しろあり対策協会、公益社団法人日本木材保存協会の認定薬剤です。認定取得のため、様々な性能試験を実施し、合格しているとともに、経口毒性(食べた場合の毒性)、経皮毒性(皮膚についた場合の毒性)、目に入った場合の刺激、アレルギー、魚類への毒性、など様々な試験により、安全性も確認されています。

6.最後に
優れた性能と高い安全性が証明された、弊社のピリプロール系防蟻剤、白アリスーパーPHI、白アリスーパーPHI 20WE、白アリスーパー土壌用SC50をよろしくお願いします。(善)

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ピリプロール系防蟻剤