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試験結果
2026/09/10

水性クレオトップを塗料の下塗りとして使う効果

ダブルレイヤー試験

試験概要

 水性クレオトップを下塗りしてから水性アクリル樹脂塗料を塗った場合と、水性アクリル樹脂塗料だけを塗った場合の耐久性の差を、ダブルレイヤー試験によって確認しました。  
 弊社は山梨試験場でダブルレイヤー試験を実施しています。ダブルレイヤー試験は下の図のように木材防腐剤で処理した木板試験体を半分ずつずらして2段に重ね、屋外に放置して経過を見る試験法です。木板試験体の隙間から空気中を浮遊する木材腐朽菌の胞子と雨水が侵入し、試験体間や下部を支える角材との間に滞留することで木板試験体が腐朽します

試験結果

 水性クレオトップを下塗りしてから白色の市販水性アクリル樹脂塗料を上塗りした板と、水性アクリル樹脂塗料だけを塗った板を設置してから26ヶ月が経過しました。上段の板の表面と側面、下段の板の表面と木口を比較しました。

上段表面

 水性アクリル樹脂塗料だけの板は、細かいクラックが発生していますが、水性クレオトップを下塗りした板は、クラックが少ないです。板を横断する黒い汚れは、風で飛ばないように止めてあるロープの跡です。


水性アクリル塗料


水性クレオトップ+水性アクリル塗料

上段側面

 水性アクリル樹脂塗料だけの板は、塗料が全体の半分程度剥離していますが、水性クレオトップを下塗りした板はほとんど剥離がありません。


水性アクリル塗料


水性クレオトップ+水性アクリル塗料

下段表面 

 水性アクリル樹脂塗料だけの板は、塗料の剥離が大きいですが、水性クレオトップを下塗りした板は、雨水によって侵入した埃で汚れているだけで、塗料の剥離はありません。


水性アクリル塗料


水性クレオトップ+水性アクリル塗料

下段木口

 水性アクリル樹脂塗料だけの板は、ふわふわした木材腐朽菌の菌糸が見られますが、水性クレオトップを下塗りした板には菌糸は見られません。


水性アクリル塗料


水性クレオトップ+水性アクリル塗料

まとめ

 水性クレオトップを下塗りしてから水性アクリル樹脂塗料を塗った板と、水性アクリル樹脂塗料だけを塗った板は、ダブルレイヤー試験で26ヶ月経過して差が出ています。今後も経過を観察して行きます。(善)

この記事を書いた人

  

株式会社吉田製油所 代表取締役社長 吉田善彦

保有資格:木材保存士、しろあり防除施工士、木材劣化診断士、 蟻害・腐朽検査士、ペストコントロール技術者1級、       JSHI公認ホームインスペクター、文化財虫菌害防除作業主任者、 古民家鑑定士1級