2023/02/28
奈良の野外杭試験(JIS K 1571 防腐性能野外試験)経過観察

弊社は奈良県森林技術センターさんに防腐性能野外試験をお願いしています。新型コロナウイルスのために2年ぶりの視察となりました。弊社の山梨試験地で行っている野外杭試験は市販の杭を使った簡易な試験ですが、こちらはJIS に準拠した試験です。試験体は二方柾のスギ辺材で年輪数が10mmにつき3~5、密度は0.25~0.32g/cm3など細かく規定されています。写真の杭は水性クレオトップの試験体です。奥に、ダブルレイヤー試験の試験体が見えますが、これは弊社の物ではありません。
試験体を1本ずつ引き抜いて劣化状況を確認します。評価は、0の「健全」から5の「腐朽又は蟻害によって形が崩れる」の6段階で行います。評価が2.5になるところが耐用年数になります。
昼食はいつもの町屋カフェnoconocoで。現しの小屋組みが素敵です。
体に優しそうなランチをいただけます。メインは地元の郷土料理「ごんだ汁」です。
こちらはクレオソート油Rの杭です。加圧注入したものは設置して18年になりますが、まだ健全です。耐用年数が来て評価が確定するのは、孫の代になるかもしれません。