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事例
2016/05/20

欠陥住宅の蟻害・腐朽

↑2階柱の腐朽・蟻害

雨漏りと、土壌と木部の接近により、激しい蟻害と腐朽が起こった現場を紹介します。
築20年ほどの木造住宅ですが、屋根の軒の出がほとんどなく、おそらく新築当初から外壁上部より壁中に雨水が侵入していたものと思われます。室内には雨漏りの兆候は現れず、永年放置された結果、建物全体に激しい蟻害と腐朽が発生しています。シロアリの侵入は基礎に接する花壇の土と柱や土台が接近しすぎていたため、簡単に侵入されてしまったのだと思われます。土壌と木部はできるだけ離し、見えない部分、陰になる部分を作らないことが、シロアリの予防に大切です。これだけ蟻害があれば、毎年、相当数の羽蟻が出たと思われますが、残念ながら見過ごされていました。


↑右の花壇の地面からシロアリが侵入。土壌と木部は距離を置かなくてはならない。


↑柱と土台の腐朽と蟻害。


↑ポーチ柱下部の腐朽と蟻害