ちゃんと効く木材防腐剤を使いましょう!

「木材製品を長く使うためにはどうすればいいのか」、「塗料・防腐剤の種類も多くその効果の違いについては使ってみないとわからない」というお声もいただきます。
ウッドデッキやフェンス、ガーデン家具、プランター、フラワースタンドなど、屋外で使われる木製品は、数多くあります。長く使うことで愛着がわいてくる木製品ですから、しっかりと木材の寿命を延ばす木材防腐剤を使用いただくことをおすすめします。


木材に塗布する薬剤には、防腐剤・塗料など種類があります。単に塗料を塗っただけだと、木が早く腐ってしまったり、シロアリ・キクイムシなどの虫に食われてしまうこともあります。



長く木材製品を愛用頂くためには「木材防腐剤」を使用していただければと考えています。
市販されている木材防腐剤の中には効果の高い防腐剤と、それなりの効果の防腐剤が存在しています。弊社では木材防腐剤の保護効果について、定期的に比較試験を行って製品の品質チェックを行っています。本記事では、木材防腐剤を使用することで木材寿命を延ばすことができる点のご紹介と製品毎の性能差・保護効果の違いについてご紹介させていただきます。
性能比較試験Ⅰ(野外杭試験)の結果
弊社は山梨試験地で、様々な試験を実施しています。先ずは、6年6か月経過した野外杭試験(木材防腐試験)の途中経過をご紹介します。この試験は、弊社の木材防腐剤「クレオトップ(油性)」、「水性クレオトップ」、他社製の木材防腐剤「他社製品」を塗布した杭と無処理の杭、各2本の下半分を土中に埋め、定期的に引き抜いて、腐朽やシロアリなどの害虫による被害を観察しています。各防腐剤の観察結果を報告します。
クレオトップ(油性)
クレオトップ(油性)を塗った杭は2本共、全く無傷で、腐朽菌の被害も、シロアリの被害もありません。


クレオトップ
木製フェンス、板塀、ウッドデッキ、杭など、 屋外の木製品用です。 防腐防虫効果があります。
性状 | 油性 |
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色 | ブラウン |
臭気 | 有 |
容量 | 16L、7L、2.5L、1L、200L |
効能 | 木材防腐・防虫 |
水性クレオトップ
水性クレオトップを塗った杭は2本共、全く無傷で、腐朽菌の被害も、シロアリの被害もありません。


水性クレオトップ
屋外用水性木材防腐剤。防腐・防虫・防カビ効果があります。溶剤をほとんど含まず環境に優しい水性製品です。
性状 | 水性 |
---|---|
色 | ブラウン、クリア、ライトブラウン、ブラック |
臭気 | 無 |
容量 | 16L、7L、2.5L、1L、200L |
効能 | 14L、2L、0.7L |
他社製品
一方、他社製品を塗った杭は、1本はシロアリと腐朽によりぼろぼろになっています。


下の杭もシロアリが開けた細長い穴があります。

無処理
無処理(何も塗っていない)の杭はシロアリと腐朽の激しい被害に遭って、短くなっています。


ダブルレイヤー試験の結果

弊社は山梨試験地でダブルレイヤー試験を実施しています。ダブルレイヤー試験は上の図のように木材防腐剤で処理した木板を半分ずつずらして2段に重ね、屋外に放置して経過を見る試験法です。木板の隙間から空気中を浮遊する木材腐朽菌の胞子と雨水が侵入し、滞留することで木板が腐朽します。木材防腐剤がウッドデッキやフェンス、ガーデン家具など木製構築物に使われた場合の耐久性を評価するために有効な試験法です。
試験開始から3年6ヶ月経過し、劣化状況を調査して来ました。弊社製木材防腐剤「クレオトップ(油性)」「水性クレオトップ」「九三七一」と他社製木材防腐剤「他社製品」の上段の試験体表面(図の①)と、無処理木板で劣化が激しかった上段の試験体裏面端部(図の②)、下段試験体裏面(図の③)、下段試験体木口(図の④)の劣化状況を報告します。弊社製品を処理した試験体は、全ての調査個所で腐朽や虫による被害がなく、優れた防腐性能を確認できました。一方、他社製品を処理した試験体は水の溜まりやすい箇所で腐朽が見られ、子実体(キノコ)が生えている部分もありました。(木材腐朽菌はキノコの仲間で、腐朽が進行すると胞子を作るためキノコを作ります。)無処理の試験体も同様に腐朽と子実体(キノコ)が見られました。日光と風雨にさらされる水平面という試験条件は非常に厳しく、上段表面の退色は全ての試験体で発生していました。
上段試験体表面(図の①)の劣化状況
褐色に着色されたクレオトップ(油性)、水性クレオトップ、他社製品は退色しています。無処理は腐朽が進行し、子実体(キノコ)が生えています。





上段試験体裏面端部(図の②)の劣化状況
クレオトップ(油性)、水性クレオトップ、九三七一は健全ですが、他社製品、無処理は腐朽が進み、子実体(キノコ)が生えています。





下段試験体裏面(図の③)の劣化状況
九三七一にシミは見られるものの、クレオトップ(油性)、水性クレオトップ、九三七一は腐朽の兆候は見られず健全です。他社製品、無処理は水が溜まりやすい端部の腐朽が進んで崩壊し、白い菌糸が見られます。





下段試験体木口(図の④)の劣化状況
クレオトップ(油性)、水性クレオトップ、九三七一は健全ですが、他社製品、無処理は腐朽が進んで崩壊し、白い菌糸が見られます。





選ぶべき高性能製品
ご紹介した試験結果は弊社の木材防腐剤「クレオトップ(油性)」「水性クレオトップ」「九三七一」が、優れた性能により、ウッドデッキやフェンス、ガーデン家具、プランター、フラワースタンドなど屋外木製品にお使いいただいた場合、長期に亘り木材を保護できることを証明しています。一方、他社製の木材防腐剤は無処理試験体と同様に腐り、シロアリに食われています。
木製製品の防腐、防虫には、ちゃんと効く弊社の木材防腐剤をお使いください。
- クレオトップ(油性)について詳しくは<こちらから>
- 水性クレオトップについては<こちらから>
- 九三七一については<こちらから>
- その他の弊社防腐剤については<こちらから>
- さらに多くの品種の野外杭試験の結果は<こちらから>
ご覧ください。(善)