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季節情報
2020/05/01

羽アリの季節が来ました!

今年もシロアリの羽アリの季節が来ました。ヤマトシロアリは東京では4月の終わりから5月の初めにかけての正午前後に群飛します。雨が降った翌日で天気が良く暖かい日に多いです。群飛とは、生まれ育った巣から独立して新しい巣を作るため、羽の生えた雄と雌が巣から一斉に飛び立って行くものです。飛び立った雄と雌はカップルになって、羽を落とし、木材に潜り込んで新しい巣を作ります。上の写真は群飛の様子ですが、巣から出てきた羽アリが飛び立とうとしていて、それを兵アリ(白い米粒状)が護衛しています。社会性昆虫で役割が分担されていて、軍隊のようです。
 住宅やウッドデッキ、フェンスなど木製構築物のシロアリ被害を発見するために、羽アリの群飛は、最大のチャンスです。羽アリが群飛するということは、巣が成熟して、新しい開拓地に移住させるほどシロアリの数が増えているということです。また、羽アリだけ退治しても女王や王、働きアリが羽アリの何倍も木の中に潜り込んで生きています。先ずは被害の全貌を調べ、羽アリだけでなく全体を退治するようにしましょう。羽アリの駆除やシロアリが潜む木材内部への薬剤の注入は、特殊ノズル付きの白アリスーパーエアゾールをお使いください。

木材を食べないクロアリの羽アリの群飛を見て、びっくりして問い合わせをいただくことがしばしばあります。クロアリも種類によりますが、5~7月頃群飛するものが多く混同しやすいです。シロアリの羽アリとクロアリの羽アリを区別するには。下の写真を見てください。左がヤマトシロアリ、右がクロアリの羽アリです。シロアリは羽が大きくクロアリは小さめです。解説書にシロアリの羽は前後左右4枚の長さが同じなのに対し、クロアリは前の2枚が長いと書いてありますが、飛んでいないときは閉じているので、分かりません。また、シロアリは寸胴で、クロアリはウエストがくびれているとも書いてありますが、羽を閉じていると胴が見にくいので分かりません。シロアリの触角は数珠状でクロアリは棒状とも書いてありますが、小さくて見えません。写真と見比べれば雰囲気ですぐにわかります。
羽アリを見つけたら、この写真と比べてみてください。(善)


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