木材防腐剤の野外杭試験2年2ヶ月経過!

弊社の山梨試験地で2年2か月前に始めた野外杭試験の経過を観察して来ました。弊社の2種と競合各社の7種の防腐剤を塗布した杭を、半分土に埋め、経過観察を続けています。前回(まだ継続中)の試験は競合品P(今回のWC)と弊社製品の比較試験でしたが、今回は市販されている木材防腐剤を多数集めて試験しています。山梨試験地は、シロアリも木材腐朽菌(木材を腐らすキノコの仲間)もたくさん生息し、良い試験地です。
杭を引き抜いて被害状況を調べました。弊社の水性クレオトップは無傷です。シロアリにも木材腐朽菌にも食べられていません。
弊社のクレオトップも同様に無傷です。
一方、競合他社品AOはシロアリの食害と腐朽が確認されました。
杭の1本には地際部(地中に埋まっている部分と地上へ出ている部分の境目)にシロアリがかじった跡があります。
もう1本は地際の部分に白く腐朽菌(木材を腐らすキノコの仲間)の菌糸が出ています。これから菌糸が全体に広がり、腐朽が進んでいくと思われます。盛り上がっているのはジグモの巣です。
競合品AWは、1本に腐朽菌の菌糸が生えています。
白い菌糸が地中に埋まっていた部分に広がっています。ここから腐朽が進んでいくと思われます。
競合品ISは、1本にシロアリがかじった跡があります。
拡大した写真です。深いかじり跡もあります。シロアリが中に侵入し、食害を進めて行くと思われます。
競合品WC(前回までの試験の競合品Pです。)地上に出ている部分がはがれています。他社の防腐剤と比較して浸透性が悪く、顔料(着色料)が表面に留まっていたため、はがれたものと思います。1本はシロアリに食われ、穴が開いています。
拡大した写真です。塗膜の剥がれとシロアリの食べ跡が見られます。
競合品AAは無傷でした。
競合品CPも無傷でした。
競合品CEも無傷でした。
無処理(何も塗ってない)はシロアリにかじられた跡がありました。
シロアリにかじられた部分を拡大した写真です。
弊社の水性クレオトップ、クレオトップは、競合品AA、CP、CEと共に無傷で、優れた防腐、防虫効果が確認されました。一方、無処理よりも被害の大きい競合品がありました。今後も試験を継続し、競合他社品との性能比較を続けて行きます。
水性クレオトップについて詳しくは<こちらから>ご覧ください。
クレオトップについて詳しくは<こちらから>ご覧ください。
(善)