TOP > コラム > キクイムシ講習会について
対策情報
2016/10/28

キクイムシ講習会について

平成28年10月14日弊社川崎工場にて害虫の顧問契約をしている奥村防蟲化学株式会社 奥村敏夫先生による、ヒラタキクイムシの生態及び防除についての勉強会を開催しました。奥村先生は 3歳から昆虫一筋!虫と殺虫剤のことならお任せ下さい! というキャッチコピーをお持ちで様々な企業で害虫コンサルタントをしていらっしゃいます。

今回は関西方面で被害が多くでていて今後関東方面にも進出する恐れのあるアフリカヒラタキクイムシについて勉強しました。

↓受講風景(左奥が奥村先生)

・生態

アフリカヒラタキクイムシの形態はヒラタキクイムシに似ており判別方法はお腹の下の方に黄色い毛が生えているのが特徴です。上述の通り関西地域での被害が多く成虫の発生時期は3・4月、7・8月、10・11月と地域によっては3回も発生することもあるそうです。侵入経路は100円ショップで売っている木製製品や木製家具など主に中国産の製品に潜んでおり屋外から飛来して侵入することはめったにないとのことでした。毎年発生を繰り返す場合は発生後6~8年後には自然淘汰するようです。

・被害の背景

シックハウス対策によりF☆☆☆☆建材が採用されて有機野菜と同様、人に安全なだけではなく害虫にも安全な環境になってしましました。キクイムシはラワン材を好むのですがなぜラワン材が多く流通しているかというと日本の高温多湿に適応しており、変成が少なく反らない、ひずまない、割れない、白地で見た目がよく建材として理想的です。しかし広葉樹であるラワンの導管(水を通す穴)に産卵してしまいます。

・対策

殺虫剤、ライトトラップ、加熱処理、掃除機で吸引などありますが詳しくは弊社HP木材害虫、腐朽、カビ情報→キクイムシ、シバンムシのページにておすすめ情報が掲載していますのでこちらをご覧下さい。

・最後に

残念なことに去年の春に私の家のフローリングもキクイムシの被害にあってしましましたが、これまで学んだ経験で処理した結果、翌年からは発生しなくなりました。今回学んだこともふまえてお客様にお伝えしていければと考えております。