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対策情報
2018/09/04

タバコシバンムシの大発生

コラム
設計事務所からの依頼で神奈川県内の住宅の害虫調査に伺いました。現地で調査すると、
弊社専門の木材害虫ではなく畳の害虫でした。畳の表面に小さな穴が開き、中から多数のタバコシバンムシが出てきます。

↑タバコシバンムシの成虫と脱出口

↑タバコシバンムシ成虫
虫の脱出防止のため、畳はビニル袋に包んでありました。中に多数のタバコシバンムシ成虫が動き回っています。家全体の畳を調べたところ、居住者が気付かなかった他の部屋の畳でも発生していました。また、ヒメマルカツオブシムシの幼虫も発見しました。

↑タバコシバンムシの成虫(下)とヒメマルカツオブシムシの幼虫(上)

タバコシバンムシの幼虫はイモムシ状の形状で、畳表のイグサは食べませんが、わらの畳床を食べます。成虫は何も食べず繁殖に専念します。幼虫が成虫になると畳床から畳表に穴を開けて出てきます。タバコシバンムシはタバコを食害するためこの名前が付きました。他に、麺類、菓子、干物、トウガラシなど乾燥食品を食べます。筆者も蕎麦屋さんの出前についてきた袋入りの七味唐辛子からタバコシバンムシの幼虫が出てきたことがあります。タバコシバンムシの幼虫にシバンムシアリガタバチが寄生することがありますが、このハチは人を刺しますので注意が必要です。
一方、ヒメマルカツオブシムシは、毛皮、皮革を食べますが、植物質も食べます。タバコシバンムシ同様、畳を食べていたと思われます。
 居住者に畳の天日干しによる駆除を提案しましたが、虫が死んだとしても畳の中に死骸が残るのは気持ちが悪いということで、畳を交換することになりました。新しい畳は再度、虫に侵入されないよう、畳下にホウ酸塩粉末(ティンボアPCOhttp://www.ysds.co.jp/product/product_ant/boronnfunnmatu.html)を散布することになりました。(善)